正しいドメイン変更の方法




seo11Googleはドメイン毎に過去からの評価の蓄積データを持っています。そのドメインがいつから運用されているか、他のホームページからどれだけリンクを貰っているかなどです。ドメインを変更してしまうとそれらがリセットされてしまいます。SEO対策的には非常にもったいないことなので、正しい方法でドメインを変更してそれらを引き継ぎましょう。

ドメインを変更する場合に失われてしまうこと

Googleはホームページをインデックスした記録を持っており、これによってそのドメインがいつから使われているか、どのようなジャンルのホームページであるかなどを順位の決定材料としています。古くから運用されているドメインは比較的順位が上がりやすく、ドメインが信用されている状態と考えられます。

また、他のホームページからリンクを貰っている記録はURL毎に記録されており、そのドメインが無くなれば失われてしまいます。またホームページをリニューアルするのではなく、単にドメインだけを変更してしまうとGoogleはこれをコピーされた異なるホームページとみなしてしまう可能性もあります。

これらを気にせずにドメインを変更してしまうと、同じホームページであるにも関わらず大きく順位が下がってしまいます。

SEO対策としてはあまり良くない移転案内

このホームページはURLが変わりました、という案内文とリンクが古いホームページに貼られているケースがよく有ります。ブログなどを新しくしたときに良く使われますが、そのブログを検索してみると、いつまでも古いホームページのほうが新しいホームページよりも上位に表示されつづけていることがほとんどです。

同じように10秒後に新しいホームページに移動します、というメッセージとともにjavascriptなどで転送されるケースも同じです。前者の場合にはリンクが貼られていることによってページランクが移ることが期待されますが、後者の場合にはスクリプトによってはそれすらも行われません。

いずれの方法でもあくまで外部サイトからリンクされている状態になるだけで、完全に評価を移すことはできません。

また、このことを考慮してか、古いホームページに記事を残したまま、同じ記事を新しいホームページにもアップする場合も見受けられます。これはより悪い方法です。新しい記事は古い記事をコピーした(盗んだ)とみなされてしまい、より評価が悪くなってしまうのです。

正しいドメイン変更の方法

古いドメインの持つGoogleからの評価を新しいドメインに完全に転送するためには「301リダイレクト」という方法を使います。「301」というのは「404 ページがみつかりません」などと同じ、HTTPのステータスコードです。「301」は恒久的な移動を表します。

301リダイレクトはhtaccessファイルに記述します。

Redirect 301 / http://新しいホームページのアドレス

古いドメインに設置されたhtaccessにこれを記載すると、Googleに対して全てのページが新しいドメインに恒久的に移転したことを伝えることができます。これによって古いドメインが受けていた評価が新しいドメインに引き継がれます。例えばページランクが3であったのであれば、新しいホームページも数日で同じページランク3になります。

このときに注意しなければならないことがあります。上記の指定により、古いドメインの各ページは、新しいドメインの同じページ名に移転したことになる、ということです。

例えば、http://www.sample.com/company.html という会社案内のページは、新しいドメイン http://www.sample.jp の同じ company.html に転送されます。もし新しいサイトでページ名が異なっていた場合は対象のページが無いために 404 ページがみつかりません、となってしまい評価は移転しません。

こういったページ名やディレクトリ名の変更にも対応するためにさらに細かくhtaccessに記載する必要があります。

Redirect 301 /company.html http://新しいホームページのアドレス/profile.html
Redirect 301 / http://新しいホームページのアドレス

上記の例では、company.html が profile.html に変更されたことを示しています。同時にそれ以外のページはそれぞれ同じ名前のページに転送されます。2行の順番が大切です。上の行が優先され、それに当てはまらないものが下の行で処理されます。

このように古いドメインの全てのページが新しいドメインで404エラーとならないようにすることがベストです。

しかしここでも注意点があります。古いドメインのページが新しいドメインには無いケースです。似たようなページに転送するわけですが、もし大きなカテゴリーごと無くしてしまった場合、面倒なので全部トップページへ転送、のようにしてしまうとかえって評価を下げる場合があるのです。このような場合は諦めましょう。

最後に重要なことは、この方法でドメインの評価だけではなく、過去に貼ってもらったリンクの評価も維持したい場合は、古いドメインもずっと維持しておくということです。ドメイン自体の評価についてはある程度で転送されますが、リンクの評価は一定期間で再計算されるため、古いドメインを解約してしまうと結局は消えてしまうのです。

ドメインを変更しなければならない状況と上記の例外

そもそもドメインを変更しなければならない理由は様々だと思いますが、いくつか考えられるケースと対策を列挙しておきます。

無料ブログを辞めて独自ドメインを取得した場合がひとつ目の例です。無料ブログではhtaccessを設置することが出来ない場合が多いので、上記の方法はとれません。

スクリプトを利用したり、metaキーワードを利用したりする方法がありますが、いずれも完全な移転は出来ない上、記事数も多く、全てをそのまま移転する価値も少ないと思います。

私ならこの場合は、古い無料ブログはリンクによる移転案内をした上でそのまま残します。新しいドメインにとって貴重な最初の被リンクとなってくれます。

新たにco.jpドメインを取得した場合は上記の方法で特に問題ありませんが、社名変更などでco.jpから別のco.jpに変更する場合はちょっと困ります。

co.jpドメインというのは1社ひとつだけしか取得できず、社名変更などによって変更する場合でも旧ドメインと新ドメインの並行期間は6ヶ月となっています。これでは旧ドメインの恒久的なリンク転送は維持できません。

6ヶ月あれば評価は十分移りますので、被リンクについては諦めるのも手ですが、被リンクの維持にこだわるのであれば新しいドメインはco.jpではなくjpドメインなどにすると良いでしょう。

古いドメインがGoogleによりスパム判定を受けてしまい、やむなくドメインを変更することがあります。パンダ・アップデートやペンギン・アップデートの影響を大きく受けてしまったホームページのペナルティの復旧は非常に難しく、まったく不可能ではないものの短くても数ヶ月はかかります。

ビジネスとして重要なホームページ、例えばオンラインショップなどの場合は数ヶ月も待てませんので、この場合はドメインを新しく変えて、スパムの無いホームページを作り直すほうが近道です。

このケースの場合は上記の301リダイレクトを絶対にしてはいけません。ドメインの良い評価とともにペナルティも引き継いでしまいますので、注意してください。