パンダアップデートとは(初心者向け)




pandaGoogleが検索結果をより良くするために導入した改良のひとつで、日本では2012年夏に導入されました。海外では前年から導入されていたものの、日本ではこの時が初めての大きなアップデートであったために影響も大きいものでした。Googleはもともと、検索結果を故意に操作する行為を禁止しており、悪質なSEO行為を自動的に見つけるようになっています。パンダアップデートはこのプログラムのバージョンアップの名称です。

パンダアップデートは、低品質のページを大量に作成しているサイトを検索結果から除外する目的で実行されています。ほぼおなじタイミングでペンギンアップデートも実行されたため、ふたつが混同されていますが、悪質なリンクをペナルティとしたのはペンギンアップデートです。

参考:ペンギンアップデートとは(初心者向け)

パンダアップデート以前には、狙ったキーワードを含むちょっとした記事を大量にサイトにアップすることで、上位表示をすることができました。例えば、税務署は全国に約500ヶ所あるのですが、この名前と住所と電話番号だけを掲載しているページをそれぞれ作ると500ページ出来ます。これを税理士のホームページにアップするだけで上位表示出来ました。

こういったページを自動で作るプログラムをSEO対策プログラムと呼んで数十万円で販売する業者などが横行していました。実際に順位が上がるので導入する企業もありましたが、パンダアップデートによってそういった無意味なページの増産行為はペナルティを受けることになりました。

他の例としては、商品名も説明も同じものをモデルや色別にページを作っていたり、内容の無い短いブログ記事を大量にアップするなどのサイトも故意かどうかによらずパンダアップデートに引っかかってペナルティを受けました。

特にアフィリエイターはパンダアップデートによって大きな影響を受けました。この頃に流行っていたアフィリエイト手法はコンテンツファームと呼ばれるもので、狙ったキーワードを含む短い文章を大量にアップすることで順位を上げてアクセスを獲得していたためです。

また、Amazonや楽天市場のデータベースを使って自動的に大量のショッピングページを作ることも流行っていました。写真と商品説明はAmazonとまったく同じで、訪れた人をAmazonに誘導するだけのアフィリエイトサイトです。プログラムで作る為、簡単に数万ページのサイトを作ることが出来ました。

パンダアップデートではこういった、実質的な内容があまり無い、オリジナリティの無いサイトにペナルティを課し、上位表示出来なくすることを目的としています。具体的なペナルティとしては、該当するページが検索結果に現れなくなったり、サイト全体が30位〜100位ほど順位が下がったりということが課せられました。

これは非常に重い罰で、主に上記のSEO手法によって集客を得ていたホームページにとっては致命的なものでした。アフィリエイトサイトでも月額で数十万円の収益を失った人も多く、また企業のホームページであれば月に数百万円から数千万円の売上を失った所もありました。

元々が規約違反行為であるために仕方がないことではありますが、自ら行為を行っていたアフィリエイターであればまだしも、企業は善悪の認識がないままに業者の提案を受けて導入していたケースがほとんどでした。

このパンダアップデートにより生じた大混乱によってSEO=危険、SEO業者=悪徳という認識が生まれてしまい、ニュースにも取り上げられたためにSEO業者は行っていた行為によらず大量のクレームを受けることになりました。また同時にGoogleのチカラが経済に与える影響の大きさを認識させられました。

しかし、パンダアップデートは日本、韓国、中国以外ではすでに2年前から段階的に導入されており、どういった内容かはわかっていました。私はすでに自分のクライアントにそのような行為の危険性を通達していましたし、対処も完了させていたためにまったく影響はありませんでした。