SEO対策でサテライトサイトを作るとき、またはアフィリエイトサイトを作るときにオールドドメインを使います。オールドドメインは専門の販売サイトがありますが、ページランクの高いオールドドメインは価格が高く、中には10万円を超えるもののあるためになかなか手が出ません。しかしオールドドメインは取り方さえ知っていれば自分で取ることができます。ただし、罠が多いので良く調べてとらなければなりません。
オールドドメインのデメリット
この記事を読まれている方はオールドドメインのメリットについてはすでにご存知と思いますので、デメリットというか、罠についてだけ書いておきます。
オールドドメインを使う理由として、ページランクがすでに高い、ということが1番だと思います。しかしページランクというのは偽装することが出来るということを知っておいてください。ページランク5だからといって飛びつくと、実際につかってみたらページランクが0になってしまった、ということはめずらしくありません。
そもそもページランクが高いということは、それだけ沢山の被リンクを貰っているサイトだということです。すでに被リンクが沢山ついているドメインを取得できるのもオールドドメインのメリットですが、その被リンクはどのように付いたものなのか、業者から大量に購入したもの、BOTを使ってブログサイトにコメントスパムで貼ったもの、など大量かつ機械的に貼られた被リンクも少なくありません。
すでに Google からペナルティを受けているドメインを取得してしまうこともあります。ペナルティはドメインが一定期間使われなければリセットされるはずですが、オールドドメインはGoogleのデータがリセットされないうちに取るものですから、被リンクデータと同時にペナルティも引き継いでしまいます。
なにより良くわかっていて欲しいことは、オールドドメインというのは解約されたドメインだということです。使っていたドメインを捨てたのですから、何か理由があるはずです。被リンクをたくさん集め、ページランクが高かったドメインを捨てる理由は何だったのだろう、ということを考えないといけません。
ですから、一般の方が安易にオールドドメインを使うことはお勧めしません。普通はリスクのほうが大きいことを知っておいてください。
特にメインで使用するサイトにオールドドメインを使ってはいけません。リスクが多きすぎます。
オールドドメインの探し方

Expired Domains – 期限切れドメインをリストアップしてくれるサイト
このサイトで期限が切れたばかりのドメインを調べることができます。

メニューから Deleted DOmains を選べば期限がきれたドメインだけを表示できます。

次の画面でドメインの種類(comやnetなど)を選べます。維持費用の安いcomやnet,org,info,bizなどが良いでしょう。24時間以内に切れたばかりのドメインの数がそれぞれ表示されています。とりあえず Pagerank のところをクリックしてみましょう。

するとこのようにページランクが高い順に表示されます。ページランク5や6といったものも普通にあります。

一覧表の右側をみると、available と書かれているドメインが取得できるドメインです。registered となっているのは更新されたか、取得されてしまったドメインです。

被リンクがたくさんあるのにページランクがマイナスになっているドメインは、おそらくペナルティを受けているドメインです。

ページランクが高くても、赤や黄色で表示されているのは、偽装されているか、偽装の疑いのあるドメインです。

フィルター機能を使うことで、自分の条件にあったドメインだけを抽出することができます。

フィルター機能をつかって、取得できるドメインで、ページランクの偽装が無く、ページランクが2以上のものだけを抽出します。

このように、被リンクもトラフィックもあるドメインが良いオールドドメインである可能性があります。しかしまだ取得してはいけません。
オールドドメインのチェック方法

Open Site Exploler – 被リンクを調べるサイト
良さそうなドメインが見つかったら、オープンサイトエクスプローラーというサイトで、どのような被リンクが付いているサイトかを調べます。

このドメインは世界中のブログから同じようなアンカーテキストでリンクされているようです。どうやらコメントスパムを使って大量のリンクを集めたドメインのようですので、このドメインは使えません。
このサイトですべての被リンクが完全に調べられるわけではありません。ここに出てこない被リンクのほうが多いですから、出てこなかったから被リンクが無い、スパムリンクが無い、という判断が出来るわけではありません。でもそこそこわかります。

internet Archives – ドメインの過去の状態を調べられるサイト
被リンクのチェックをクリアしたら、次はそのドメインが過去にどんなサイトだったのかを調べます。

ドメイン名を入れると、保存されているページがあれば表示されます。保存されているのはトップページだけで、しかも毎日ではなく飛び飛びです。かならず全部のドメインが保存されているというわけではありません。

このように印がついているのが、保存されているデータがあるところです。

どうやらこのドメインは、音楽系のサイトだったようです。アダルトサイトなどの怪しいサイトじゃなかったのでクリアです。
アーカイブを見るときは、古い記録だけを見ても意味がありません。古い記録も残っていて、さらに最近の記録も残っているときが良いオールドドメインです。古い記録ばかりで新しい記録がないなら、最近は使われていなかったのかもしれません。また古い記録と新しい記録がまったく違うサイトなら、オールドドメインとして使いまわされていたのかもしれません。
最後のチェックとして、取得したドメインを出来るだけ早く、なにかのサイトに割り当てます。割り当ててサイトをアップした直後はページランクはグレーですが、あわててはいけません。1週間ぐらいたつともとのページランクが戻ってきます。もし戻ってこないようならハズレです。リセットされてしまっていた可能性があります。
良いオールドドメインを取るコツ
このように、良いオールドドメインを手に入れるのは手間がかかります。かかります。世界中の人が同時に取得していますから、調べているうちに取られてしまった、などということもあります。
良いオールドドメインを取るコツは、今日中にページランク4を30個取得しよう、などと思わないことです。無理をすれば必ずハズレを掴みます。1日3個ずつ、安全なものを取ろうとすればうまくいきます。
また、ページランクが高いのは良いことですが、そこまでページランクが高いサイトがそうそう捨てられているとは思えません。ミドルキーワードぐらいならばページランク2でも狙えますので、無理に4や5を取らないのもひとつの手です。