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税理士試験の財務諸表論に独学合格した勉強方法と使用教材まとめ

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税理士試験の財務諸表論に独学合格した勉強方法と使用教材まとめ

令和7年度(2025年)の税理士試験 財務諸表論に合格しました。

早速ですが、受験当時の私のスペックは以下の通りです。

関連資格日商簿記2級に合格済
大学で会計学の履修経験あり
勉強期間2024年1月〜2025年8月
日商簿記2級までの勉強期間は含まず
勉強時間540時間
日商簿記2級までの勉強時間は含まず
受験結果令和6年度:不合格
令和7年度:合格

2023年7月から簿記の学習を始め、同年11月に日商簿記2級に合格(3級は受けていません)。

2024年1月から簿記論と財務諸表論の勉強を開始し、同年の試験に同時受験を試みるも、両方とも不合格。

2025年3月に勉強を再開し、再び簿財同時受験。簿記論は二度目の不合格、財表は合格。

財表だけで540時間を費やしました。

本記事では、そんな私が1年半かけて合格した独学勉強法や使用教材をまとめています。

まずは以下の目次から、興味がある項目を確認していただくという使い方もできます。

目次

財務諸表論の独学で使用した教材と勉強方法

財務諸表論の勉強では、TAC出版の教材のみを使用しました。

税理士独学道場のプレミアムコースのカリキュラムを中心に、理論の教材を追加で購入して学習を進めました。

教材名重要度
理論・計算共通
税理士独学道場プレミアムコース
TAC出版
ファイナルチェック
TAC税理士講座
最終アシストゼミ
TAC税理士講座
みんなが欲しかった!
財務諸表論の教科書&問題集

※独学道場で配本
計算問題の解き方
※独学道場で配本
理論答案の書き方
※独学道場で配本
過去問題集
※独学道場で配本
理論の追加教材
重要会計基準
TAC出版
理論問題集 基礎編
TAC出版
理論問題集 応用編
TAC出版
※リンク先はTAC出版の公式サイトです。

教材一覧

TAC出版の公式サイトでは、
各教材が割引価格で販売しています。
最大25%OFFになっていることもあるので、最新の情報は公式サイトで確認してみてください。

\宅建士試験専用ページ /

税理士独学道場プレミアムコース

TAC税理士講座 独学道場
出典:TAC出版オンラインストア

TAC出版の「税理士独学道場プレミアムコース」を中心に学習を進めました。

この講座では「みんなが欲しかった!」シリーズのテキストが配本されるため、まずはそのテキストを1周し、順次郵送される答練をひたすら解くという感じで進めました。

理論答案の書き方計算問題の解き方過去問題集という市販の書籍も配本されますが、理論答案は軽く一読する程度、計算問題は1周する程度、過去問題集は2周する程度でした。

理論は独学道場のみだと心細かったので、TAC出版の重要会計基準、理論問題集の基礎編、応用編を購入しました。
重要会計基準の虫食い箇所は全て暗記し、理論問題集は基礎と応用ともに全ての問題に答えられるように仕上げました。

計算は簿記論ができれば何とかなるでしょ!と思っていたので、追加で教材を購入することはありませんでした(実際、何とかなりました)。

簿記論でも独学道場に入っていたので、そちらの計算問題をひたすら解くという感じで進めていました。
ただ、財表特有の勘定科目や論点(個別注記表や計算書類の作成など)が出てくるので、そこは別途対策が必要です。

そして直前オプション講座のうち、ファイナルチェックと最終アシストゼミを受講しました。
これは受けても受けなくてもいいと思いますが、やらずに後悔するよりはやって後悔した方がまだいいと思って受講しました。

ここだけの話ですが、ファイナルチェックで出題された理論問題のうち、本試験でドンピシャに出題された問題がありました。試験中に思わずニヤけてしまいました。

テキストの使い方

テキストは「みんなが欲しかった!」シリーズを使いました。

独学道場ではこのテキストを基に動画講義が配信されていますが、私は動画講義をあまり使わず、ほぼテキストのみで勉強を進めていました。

なんのために道場に入ったんだよ…って話ですが、道場では答練をたくさん受けられるので、そちらに魅力を感じていました。

ここで注意したいのは、
テキスト学習の段階では「こんな感じで問題を解くのか」とざっくり理解する程度で十分ということです。

なぜなら、テキストでは仕訳のやり方などの基礎中の基礎しか解説されておらず、テキストを周回するだけでは問題集にあるような複雑な問題を解く能力が培われないからです。

問題集の問題に対応する力をつけるには、問題集を解きまくる方がいいです。テキストを何周しても応用力の向上はそこまで期待できません。

テキストを一周した程度では、テキストの巻末問題ですらほぼ答えられないと思います。本試験ではこれと比にならないレベルの問題が出題されるので、テキスト学習はほどほどに、早めに問題集へ移行するのがおすすめです。

理論の勉強方法

理論は独学道場のみだと心細かったので、TAC出版の重要会計基準、理論問題集の基礎編、応用編を購入しました。

重要会計基準を中心に進め、虫食い箇所は全て暗記し、理論問題集は基礎編と応用編ともに全ての問題に答えられるように仕上げました。

参考書名勉強時間周回数
重要会計基準約100時間5周以上
理論問題集基礎編約50時間3周以上
理論問題集応用編約50時間3周以上

教材ごとの正確な勉強時間は測っていないですが、ざっくりこんなイメージです。

重要会計基準

重要会計基準は理論のメイン教材として使っていました。

少なくとも虫食い箇所は全て暗記し、独学道場の答練や問題集で見た論点は一言一句レベルで暗記といった感じで学習しました。

ここに書いてあることをとにかく覚えるつもりで5周以上は回したと思います。苦手だった論点(棚卸資産、税効果会計、純資産など)はもっと回しました。

最初は1論点を学習するだけでも2時間ほどかかり、1周目を終えるのに30〜40時間ほどかかったと思います。

概念フレームワーク、有形固定資産、金融商品、資産除去債務、退職給付会計あたりは特に重要だと考え、この辺は重点的にやり込みました。リース取引も重要ですが、法改正が近々あるので、試験委員としては出題しにくいタイミングかなと思って重要度を少し下げました。

逆に、企業結合や事業分離は虫食い箇所が少ないページがあり、そこは虫食い箇所以外ガッツリ捨てました。

理論問題集

理論問題集は基礎編と応用編の2冊を使用し、「基礎→応用」の流れを周回していました。どちらも最低3周は回したと思います。

こちらは重要度がABCの3つに分けられており、AランクとBランクは絶対に解けるようにし、Cランクは時間があればやるという感じで進めました(結果的にCランクまで全部覚えました)。

理論はコツというものが特になく、とにかく周回することが正義だと思います。

暗記テクニックを挙げるとすれば、私は写経していました。問題集や答練でよく見る論点は一言一句すべてを書き連ね、難しい用語は何度も書き殴って覚えていました。

暗記方法は人によって向き不向きがあると思うので、どれが正しいとかはないと思います。私はテクニックに頼ろうと思ったことはあまりなく、アドバイスできることも少ないので、テクニックについて興味がある方は他の記事を参考にしてみてください。

計算の勉強方法

私は簿記論との同時受験組だったので、計算は簿記論を中心に行い、簿記論ではカバーできない財表特有の勘定科目や論点(個別注記表や計算書類の作成など)を追加で勉強するようなイメージで取り組みました。

参考書名勉強時間周回数
独学道場 簿記答練約500時間3周以上
独学道場 財表答練約100時間3周以上
計算問題の解き方約20時間2周以上

こちらも正確な時間は測っていないですが、ざっくりこんなイメージです。

簿記論の答練は簿記論の勉強として行っているので、財表の勉強をしているという感覚はなかったです。とはいえ、財表の答練も一通りやっています。こちらは全てを2周ずつくらいしたと思います。

財表特有の項目については、計算問題の解き方を通して勉強しました。こちらも2周しています。

合格者が再考。もし今から独学で勉強し直すならどう学習する?

先ほど紹介した教材たちを使い倒すには時間がかかる上に、いま考え直すと「あれはやらなくてもよかったかな〜」と思うものもあります。

そこで、もし私が今から財表を独学で勉強し直すとしたらどう学習するのかについて、簿記論と同時受験をする場合と、財表のみを受験する場合で考えました。

簿財同時受験の場合

簿記論と同時受験する場合、計算は簿記論で多くの部分をカバーできると思います。しかし、一部は簿記論でカバーしきれない範囲もあるため、財表用の計算問題集を1冊は購入した方がいいでしょう。

理論は独学でも勉強可能なので、市販の教材を揃えるだけで十分かなと思います。

具体的には以下の教材です。

  • 重要会計基準
  • 理論問題集 基礎編
  • 理論問題集 応用編
  • 計算問題の解き方
  • 過去問題集

理論は簿記論でカバーできないため、別途勉強する必要があります。個人的には上記の3冊(重要会計基準、理論問題集の基礎編、応用編)で十分だと思います。

計算問題の解き方は、簿記論にはない財表特有の勘定科目や論点(個別注記表や計算書類の作成など)を把握するために最低でも一周はした方がいいと思います。

過去問は本試験の出題傾向を掴むのに非常に重要ですが、どんな形式で問われるのかを確認した程度で、過去問の理論問題を完璧に仕上げるといったことはしていません。

私は使用していないですが、総合計算問題集の基礎編応用編といった書籍もあるので、書店で立ち読みなどして検討されるのもいいでしょう(理論問題集の基礎編、応用編と同じシリーズです)。

財表のみ受験する場合

簿記論の学習経験なしで、財表のみを独学で勉強する場合は以下の流れで行うと思います。

STEP
独学道場のプレミアムコースに入る

使用教材

  • みんなが欲しかった!税理士 財務諸表論の教科書&問題集
  • 計算問題の解き方
  • 過去問題集
STEP
追加教材を購入する
  • 重要会計基準
  • 理論問題集 基礎編
  • 理論問題集 応用編

財表のみを受験する場合、他の科目と併願するのと比較して勉強時間を確保できるため、独学道場のプレミアムコースに加入して全てのカリキュラムをやり込むと思います。

ただ、独学道場では理論がやや物足りないので、重要会計基準、理論問題集の基礎編、応用編の3冊を追加で購入して勉強すると思います。

また、本記事で軽く紹介した市販書籍の「理論答案の書き方」と、独学道場の直前オプション講座(ファイナルチェック、最終アシストゼミ)はやらないと思います。
これらの教材から学んだことは個人的に少なかったのと、直前オプション講座は補助的な教材でしかないので、今まで使ってきた教材の復習や苦手論点を集中的に潰すことに時間を使った方がいいかなと思います。

紹介教材一覧

半年で合格を目指して失敗した私の体験談

私は2024年1月(令和6年)から簿記論と財務諸表論の勉強を始め、約半年で同時合格を目標にしていました。

しかし、それは失敗しました。

令和6年度の試験は同時不合格。目標とは正反対の結果となりました。

私が不合格だった理由を一言で表すなら、
捨てる勇気がなかったの一言に尽きます。

特に直前期は「もしあの論点が出題されたら…」と不安になってあれもこれもと手を出し、結果的に何もかも中途半端な状態で本番を迎えてしまったのが失敗でした。

試験当日の朝にキャッシュフロー計算書を復習するという失態

一番愚かだったなと思うのは、試験当日の朝にキャッシュフロー計算書の解き方を復習したことです。

ここは個人的に苦手論点の一つでしたが、試験での出題可能性としては低い部類に入ると思います。

そんな論点を当日の朝に復習するのは、いま振り返ると論外です。

それなら今まで何度も解いてきた頻出論点の基礎問題を復習していた方がまだマシでした。

とにかく無駄な勉強が多かったなと振り返ります。

私がしてしまった無駄な勉強は他にも以下の2つがあります。

  • 出題可能性が低い論点の細かい部分まで学習した
  • 独学道場の答練を全て完璧にしようとした

出題可能性が低い論点の細かい部分まで学習した

学習内容の中には、出題可能性が高い論点と低い論点があります。

学習の優先度が高いのは当然、出題可能性が高い論点です。

しかし私はここを見誤り、出題可能性が低い論点の細かい部分にまで時間を割いてしまいました。

具体的には、特殊商品売買、本支店会計などの応用問題です。基礎レベルは当然やった方がいいですが、応用問題は「こういう出題パターンもあるのか」と認識する程度に留めておいても良かったかなと思います。

また、
本試験で解く時間が無さそうな論点はそこまで演習を積まなくていいと思います。

例えば、本支店会計の期末商品、製造業会計の仕掛品や製品など、本試験ではそこまで解く時間がないと想定できます。

このような論点は、解き方だけを一通り学習し、演習はそこそこでいいと思います。

税理士独学道場の答練を全て完璧にしようとした

TAC出版の税理士独学道場では、毎週のように答練が届きます。

私は簿記論も並行して勉強していたので、勉強量は2倍あるような状態でした。

そんな状態だったこともあり、理解が中途半端でも先に進み、全ての答練をやり切ることを優先してしまいました。

「次回やるときに覚えればいい」という甘えや言い訳ができ、それがいつまでも理解に深まらなかった一因だったなと思います。

それに、計算は簿記論のカリキュラムをやっていれば概ねカバーできるので、財表の計算答練はそこまでやり込まなくても良かったかなと振り返ります。

財務諸表論の短期合格を目指すには

このような失敗を踏まえ、財務諸表論に短期合格するのは無理なのか、財表に特化すれば合格できたのか、色々考えました。

結論から言えば、
財務諸表論のみであれば短期合格できると思います。

効率よく勉強できれば簿財同時合格も可能だと思います。

財務諸表論の短期合格を目指すなら以下のことが必要になると思います。

  • 教材を絞る
  • 習得レベルに緩急をつける
  • 計算は簿記論をメインにする(簿財同時受験の場合)
  • 「絶対に合格する!」という強い意志を持つ

教材を絞る(手を広げすぎない)

教材が多ければ色々な問題パターンに触れられるので、必ずしも多くの教材を使うことを否定はしません。

しかし、多くの教材をやらなければと思うと、少しでも早く回すために理解を中途半端にして先に進もうとしたり、色々な教材をやらなければと勝手に自分を追い込む状況を作り出してしまいます。

それで消化不良になったり、大量の教材を目の前にしたりするのは精神的によくありません。挫折の要因にすらなり得ると思います。

少ない教材を何度も周回する方が知識の定着しやすいと思います。

教材の絞り込みは勇気がいることだと思いますが、

ちなみに自分ならTAC出版の税理士独学道場と理論の追加教材(重要会計基準、理論問題集の基礎編、応用編)だけに絞ってやると思います。それ以外は手を出しません。

習得レベルに緩急をつける

問題集や答練でよく見る論点は応用レベルまで学習し、
あまり見ない問題は基礎レベルを確実にするという温度感で取り組むのがいいと思います。

マイナーな論点の応用問題は他の受験生も苦戦すると思うので、そこで間違えてもあまり差がつかないと思います。それよりは、他の受験生は解ける基礎レベルの問題で落とす方が遥かに致命的です。

「全部を把握しないと不安」という気持ちも分かりますが、短期合格を目指すなら学習範囲の取捨選択も重要だと思います。それがどうしても苦手なら、もう1年かけてじっくり勉強するという選択肢もありだと思います。

計算は簿記論をメインにする

これは簿記論と同時受験、または簿記論の学習経験がある方向けのアドバイスですが、簿記論をやっていれば財表の計算問題はある程度カバーできます。

そのため、財表の計算にはそこまで時間をかけなくていいと思います。

ただし、財表特有の勘定科目や論点(個別注記表や計算書類の作成など)もあるので、そこは追加で対策する必要があります。「みんなが欲しかった!」シリーズと「計算問題の解き方」を読めば分かると思います。

絶対に合格するという強い意志を持つ

あとは何より絶対に合格する!」という強い意思が大切です。

最後に精神論かよ…という感じですが、これは意外とバカにできません。実際、私も「絶対に合格する!」と毎日自分に言い聞かせて、1年半かけて合格まで漕ぎ着けました。

これが1点をもぎり取る力となり、合格できれば自分自身への自信にも繋がる体験になると思います。

本記事がお役に立てば幸いです。

教材一覧

TAC出版の公式サイトでは、
各教材が割引価格で販売しています。
最大25%OFFになっていることもあるので、最新の情報は公式サイトで確認してみてください。

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