「MOSは意味ない」
このような言葉を聞くことがあります。
MOSとは『Microsoft Office Specialist(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)』の略称。
Excel、Word、PowerPointの概要や操作方法を学ぶ資格です。
MOSを取得する意味について考えるとき、
転職で評価されるのかという視点で考えられることが多いと思います。
転職においてMOS資格は意味あるのか。
結論から言ってしまうと、
無いよりはあった方がいいというレベルだと思います。
詳しくは本文で解説していきます。
申し遅れました。
SEOテック運営者の芝浦です。
私はMOSのExcelとWordのエキスパート試験を2つ同時に受験し、合格しました。勉強時間は10日間です。
MOSは意味ない?転職で評価される?
MOS資格が転職で評価されるという話はあまり聞きません。
Officeソフトの使用経験を求められることは多々ありますが、
MOSの資格保有を必須条件にしている求人は少ないという意味ですね。
最低限のスキルを証明するためには有用ですが、それ以上でもそれ以下でもないといった感じですね。
Excelの評価
ExcelはOfficeソフトの中では最も需要があり、特に事務職においては最も求められるスキルの一つです。
転職で求められやすいExcelのスキルは以下の通りです。
- VLOOKUP関数
- ピボットテーブル
特にVLOOKUP関数のスキルを求める求人は非常に多い印象です。
VLOOKUP関数とピボットテーブルはMOSの上級レベル(エキスパート)で学習できます。
MOSには一般レベル(スペシャリスト)と上級レベル(エキスパート)があり、VLOOKUP関数とピボットテーブルを学べるのはExcelの上級レベルのみとなります。
VLOOKUP関数とピボットテーブルの使い方を身につけるのにMOS Excelエキスパートはいい教材だと思います。合格して有資格者になれば、これらを扱えることについて最低限の説得力を持たせた説明もできるでしょう。
こういった意味では、
MOS資格の取得は完全に意味ないとも言い切れません。
要は、MOS資格をどのように活かすかが重要ということです。ただ取得するだけではそこまで評価されない恐れもありますが、面接での説明次第では有利になる可能性も期待できます。
MOS資格を持っているとOfficeソフトの基礎は習得していることの証明になるので、無資格者よりは有利になる可能性があります。
そういう意味で「MOS資格は無いよりはあった方がいい」と評価させていただきました。
MOS資格は転職で無双できるような資格ではないですが、最低限のスキル証明にはなるので取得して損はないと思います。
Wordの評価
Wordは文書作成において必須とされるスキルの一つです。
Excelほど難しくなく、そこまで高度なスキルを要求されることは少ないため、MOS Wordの資格はそこまで必須性がないと言えるでしょう。
Wordの使用経験は重要ですが、MOS Wordの資格保有を必須条件にしている求人は見たことないですね。
PowerPointの評価
PowerPointはプレゼン資料作成などにおいて必須とされるスキルの一つです。
基本操作はそれほど難しくないですが、デザインセンスが重要となることもあるため、単に操作方法を覚えればいいというツールでもないのが奥深いところです。
MOS PowerPointは基本操作を覚えるための資格なので、単に資格を持っているだけで評価されるかは微妙なところと言えるでしょう。
パワポでポートフォリオを作り、履歴書と一緒に提出すればスキルとデザインセンスをアピールできるかもしれません。
MOSを取得するメリット
MOSを取得するメリットは以下の通りです。
- スキルアップに役立つ
- 有資格者であることをアピールできる
- 成功体験を積める
スキルアップに役立つ
MOSはスキルアップに役立ちます。
ExcelやWordに詳しい人でも、ちゃんと勉強してみると一つや二つは知らない知識や操作方法と出会えるものです。これが使用の幅の広がりや業務効率の向上に繋がったりします。
私の場合、ExcelならWhat-if分析、Wordなら文献や索引の機能などを新たに知れて使用の幅を広げられました(他にもありますがここでは割愛)。
有資格者であることをアピールできる
MOSの有資格者であることを上手くアピールすることで有利になる場面もあると思います。
例えばOfficeソフトについての情報を伝えたい時、
MOS資格を持っていれば、専門性や信頼性などをアピールできます。
私もこのサイト内で有資格者であることは度々アピールしています。
成功体験を積める
成功体験は『自信』と言い換えることもできるでしょう。
この成功体験や自信は軽視されがちですが、侮ってはいけません。
何かで成功した経験がある人は、
「次も頑張れば上手くいくはず!」と次の挑戦にも積極的になれる傾向があります。
しかし成功体験がない人は、
「どうせ上手くいかない」と挑戦する前から諦めてしまうこともあります。
私も資格を一つも持ってない時は自信を持てませんでした。
MOSは難関資格というわけでもないので、成功体験を積むのにもおすすめの資格です。
MOSの勉強方法
MOSの勉強方法はただ一つ。
テキストと問題集を周回することです。
特に問題集を周回するのが効率的です。
私が使ったテキストと問題集『MOS Expert対策テキスト&問題集 (よくわかるマスター)』はテキスト部分を1周、本書の後半にある確認問題と模擬試験を3周ほどしました。
その結果、以下の成績で合格できました。
- Excelエキスパート:880点
- Wordエキスパート:890点
※いずれも1,000点満点、700点以上で合格
MOSはテキスト部分を何度も読むより、パソコンを使って問題を何回も解くほうがいいです。
実際にソフトを操作してみないと正しく操作できているのか、どんな処理をする関数なのかという理解が深まりません。関数は1文字でも間違えたり、参照元を間違えたら正常に動作しないので正しく把握する必要があります。
何より、本試験では実際のソフトを使って問題を解くので、頭で理解したつもりになっているだけでは本試験で点数を取れないという事態にもなりかねません。
本試験は以下の問題集レベルの問題が出題されるので、こちらをやり込めば合格ラインには十分届くでしょう。私も余裕を持って合格できました。